ポリエチレンはPE、ポリプロピレンはPP、そしてポリオレフィンはPOなどそれぞれのプラスチック素材には英単語の頭文字になる略語があります。
これらのプラスチック素材はリサイクルすることができるもので、各家庭では自治体が定めている分別ルールに従ってリサイクル回収への義務付けが行われています。
ポリエチレンやポリプロピレン、ポリオレフィンなどの素材を使った包装は軟包装と呼ばれるものでお菓子やペットボトルのラベルなどはいずれもこれらの素材を使ったリサイクル可能な資源といえます。
目次
フィルム素材でもあり軽量であると同時に伸縮性を持っている
これらの素材は、フィルム素材でもあり軽量であると同時に伸縮性を持っているのが特徴です。
そのため、加工のしやすさや耐久性、透明性やバリア性など兼ね備えたものでありお菓子類はもちろん、野菜・果物・魚類・肉類・総菜・レトルト・調味料などの食品や、シャンプーや洗剤などの詰め替え用パックなどでも活用されている優れモノです。
1枚ずつ包装することで湿気から守ってくれる
ときに、軟包装は過剰包装などのように考えられられることも少なくありません。
例えば、おせんべいなどのお菓子では1枚ずつ包装された状態で詰めてあり、これをプラスチック製のトレイにきれいに並べたものを外側の包装用の袋に入れて圧着した上で店頭に並んでいます。
おせんべいは湿気に弱い性質を持つお菓子でもあり、1枚ずつ包装することで湿気から守ってくれるなどの役割があるわけです。
1枚ずつ包んであること自体は湿気防止などで役立てられているわけですから過剰包装にならない、このように考える人もいるでしょうし乾燥剤があれば封をしっかり閉めておけば湿気で触感を損なわずに美味しく食べることができるのではないか、賛否両論の状態です。
しかしながら、中に入れてあるプラスチック製のトレイは過剰包装に値するものなのではないか、なくても構わないものと考える人も多いようです。
軟包装のメリット
プラスチック製のトレイは、見た目をきれいにする目的や重ねて入れているときに壊れてしまうなどの防止でもあり、お店で商品を買う際に割れているものが多く入っていれば消費者はなるべく割れていないものを見つけて買い求めるのではないか、それを防止する目的トレイに並べた状態で包んでいるわけです。
一見、過剰包装にも思えるような包み方ではあるけれども、軟包装はいずれもリサイクルすることができる包装紙でもあり食べ終えた後はプラスチックごみで処分を行えばリサイクル材として使いまわせるメリットもあるわけです。
詰め替え用タイプを購入すれば容器をその都度廃棄せずに済む
食器用洗剤や髪の毛を洗うときに使うシャンプーやリンス、石鹸を使わずにボディーソープを使う人などの場合も詰め替え用タイプを購入すれば容器をその都度廃棄することなく使いまわすこともできます。
洗剤やシャンプーなどが入っているボトルもプラスチック材料ですからリサイクルすることはできるのですが、容器がきれいな状態であれば詰め替え用を選んで利用している人も少なくありません。
この詰め替え用タイプの洗剤やシャンプーは、容器に入っているものと比べると量が多くて値段が安いなど経済的な理由からこれを選択される人も多いようです。
レトルト食品にも軟包装が使用されている
レトルト食品にも軟包装が使用されているわけですが、カレーやシチューなどのレトルト食品は非常食としても役立つもの、消費期限が長めなどの理由から非常食用で保管されている人も多くなっています。
最近は、大きな地震が各地で発生することが多くなっていて東京などでも大きな地震が来るのではないだろうか、地震に対しての意識が強まりレトルト食品や缶詰類、ミネラルウォーターなどを常備される人も多いといえましょう。
ミネラルウォーターのラベルやペットボトルはいずれもプラスチック材料ではあるけれども、自治体によりラベルとペットボトルは分別して回収を行っている地域も多くなっていて、廃棄するときにはキャップとラベルはプラスチックごみ、ペットボトルはリサイクル資源の回収日にそれぞれ収集場所に持って行きます。
分別することが消費者の義務になっている
従来ならば、キャップもラベルも外すことなくそのまま資源回収などに出していたけれども、リサイクルするための工程内ではキャップとラベル、ペットボトルはそれぞれ分別する形で作業が進められることになるので、出す側がそれを行えば作業工数を大幅に削減できるメリットもあります。
分別することが消費者の義務になっている関係からも、軟包装を作る側はもちろんこれを使うメーカーなども消費者が分別しやすくするための工夫を商品に取り入れていて、ペットボトルなどは従来とは異なり簡単に足で踏む潰せるような柔らかさ、ラベルもミシン目を入れて剥がしやすくするなど便利なものへと変化しています。
まとめ
ペットボトルが柔らかくなると耐久性への不安もあるけれども、ミネラルウォーターなどのボトルは多少雑に扱ったとしても破損することはない、これは伸縮性や耐久性などが製品に加わっていることや丈夫で軽量などの特徴があるからなのではないでしょうか。
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朋和産業きつい
最終更新日 2025年7月7日