「日本の歴史が知りたい」
「神社本庁ってどんなところ?」
「神社本庁の業務内容が知りたい」
日本の歴史は約2000年となっており、世界各国のなかでもとても長い歴史を有している国です。
そしてその根源には日本神話というものがあって、多くの方はその存在をご存じでしょう。
まず毎年幼いお子さんから高齢者に至るまで実施をする儀式が、初詣です。
いまでは元旦の最初のイベントと見受ける方が多く、神社に行く間に露店を眺めて綿あめやありんご飴などを買うのが楽しみと言われています。
しかし、初詣とは日本では年神様に対して、一年間の無病息災と家内安全、健康祈願をする一種の神事です。
多くの方が正装をして神社に向かう
そのため、多くの方が正装をして神社に向かうわけです。
今ではお賽銭を投入していますが、以前は餅や野菜を持参して神様にお供えをするのが基本でした。
さらにおせち料理という正月のみしか食べない食事も、日本神話の儀式を再現しているのがポイントです。
計50品目の副菜で構成をされていますが、すべてのおかずの頂点となっているのが白米です。
真っ白なご飯は清らかな存在で、五穀豊穣を祈願するのに最適と考えられてきました。
一見するとおせち料理ではおかずが主役のようにも感じますが、これらは副産物であるというのが本来の考え方です。
日本神話というと、おとぎ話のようにも感じますがとても大切な理を説かれたものです。
日本全国には2022年現在で、約150万件もの神社があります。
そのひとつひとつに神様が祀られており、われわれは無意識に足を運んでお祈りをしているものでしょう。
そこでここでは、この神社を統括している組織と仕事内容について、簡単に解説をしていきます。
神社本庁の概要
まず統括をしている組織を神社本庁といいます。
中央省庁であるため、本庁は東京都中央区の霞が関にあるところだと思われるでしょうが、本庁は三重県伊勢市にあるところです。
多くの方が一度は見聞きをされているでしょうが、伊勢神宮内に神社本庁が存在をしています。
日本でもっとも古い歴史を有する国の機関で、平安時代には神社庁というものが存在をしていたことは文献でも確認を取れているほどです。
初代長官を務めたのが安倍晴明で、平安時代に活躍をした陰陽師であることも、たくさんの方は認識をされています。
この平安時代の京都で最初に誕生した神社が平安神宮で、江戸時代末期まで平安神宮に神社庁は存在をしていました。
なぜ中央省庁というスタイルで管理をされていたのかというと、以前の日本では日本神話の神様を祀って泰平の世を維持していたからです。
先述をしたように、安倍晴明が初代長官をしていたことでも明白ですが、陰陽道によって政治も実施をしていました。
風水の力を駆使して平安京を生み出し、疫病や飢饉などはすべて、鬼の仕業だと考えていた時代です。
都一帯で神様を祀る施設を点在させたのは、天皇と朝廷であり、いわば国が管轄をしている大切な施設であったことは言うまでもありません。
その後、江戸幕府が明治政府へと変わったことで、平安神宮から伊勢神宮へと神社本庁も移転をしたわけです。
これは現在の皇室の祖先として考えられている天照大神を主神にしているのが、伊勢神宮だからです。
神社本庁の業務内容
ではここからは、神社本庁の業務内容を見ていくことにしましょう。
まず神社庁では神主の育成を実施しているのが特徴。
関連施設で皇学館大学というものがあり、全国で神主として業務を実施されている方は必ずこの大学を卒業しなくてはいけません。
4年間の在学期間で祝詞を覚えつつ、神事の実施方法から経営方法なども学ぶわけです。
また全国の社の管理もなされており、そこで販売をしているお守りなどのデザイン・中身の制作などもおこなっています。
神社本庁では毎年、海外でも布教活動をなされているのをご存じでしょうか。
今現在、世界各地には計500件以上もの数で、日本国内と同様の社が点在をしています。
毎年4月から8月の4か月間、特派員を派遣して日本神話を現地の方々に教えているわけです。
特に多くの信者を抱えているのが台湾で、明治時代に建立をされた大日本帝国神宮は立派な社殿を構えているほど。
ここでは毎年100万人以上もの方が参拝をしており、天照大神の分霊をお祀りされています。
そして神社本庁の大切なお仕事となるのが、毎年12月31日に伊勢神宮で実施をする斎王祭です。
皇族の方を斎王として迎えており、三日三晩を掛けて儀式を実施されています。
これは2000年もの長い歴史を有する儀式で、斎王が社殿に入るところからすべての儀式を終えるまで見留めないといけません。
マスコミに対しては非公開となっており、その内容を知る者はほとんどいません。
神社庁はほかの中央省庁と比べると謎に包まれた機関ですが、大切な役割を担っているところです。
まとめ
われわれの身近にある神社を守りつつ、日本神話の正しい姿を伝えるために日々尽力をする人々がお仕事をされています。
詳細は公式ホームページで公開をされているので、一度は目にしてみましょう。
最終更新日 2025年7月7日