誰もが会社を起業をするチャンスはありますが、現在の日本には420万ほどの会社があるとされています。
とはいえこの中で実際にうまくいっているのは本当に一握りと言えるでしょう。
起業家と一言で言っても成功している人もいれば失敗してしまう人もいますが、起業家として成功できる人にはどのような特徴があるのか、しっかりと見極めておくことが大切です。
どんな時でも同じペースで進んでいく
その一つにあげられることとしては、どんな時でも同じペースで進んでいくことが挙げられます。
特定の年に成長しすぎるのではなく、売上や利益を大きく伸ばせる時があったとしても、それを抑える心を保ち、拡大しないようにすることも大切です。
ある一定の年に会社を大きくしすぎてしまうと、その翌年以降にその反動が来るとも言われています。
このようなことから時間をかけすぎないこと、そしてお金をかけないこと、小さく始めることが事業を成功させるための鉄則だと起業家の光本勇介も解説しています。
多くの人が会社を起こした場合には、事業を成功させたいという思いが強く、だからこそ会社を辞めて事業に集中したいという気持ちが出てくるかもしれません。
しかしこれでは視野が狭くなる可能性が大いに考えられます。
起業した結果として、すぐに事業が軌道に乗ればそれに越したことはないかもしれませんが、多くの場合そううまくいくはずがありません。
このような時に安定的な収入となる給与所得があれば、冷静に改善策を考えることができるのです。
安定収入がその時点で何もないようであれば、生活にも支障をきたす不安があるため、大きな賭けに出ようと現状打破を目指してしまいがちです。
光本勇介氏が言うにはこれは冷静な判断ができなくなっていることの表れでもあり、大きな失敗を招くリスクが高まります。
企業前からすでに顧客のリスト、ビジネスモデルなどがしっかりと確立されていて、開業の初日から必ず売り上げが継続して発生することが分かっているのであれば、現在勤めている会社会社を退職して、その事業に集中するのも良いでしょう。
しかしそのような状態になっているのは稀なことであり、1日24時間、週七日間をフルに使わなければならない仕事はありません。
仕事がないのにも関わらず事業に集中したとしても、これが空回りにも繋がってしまうのです。
そのような状況であれば、休日に限られた時間を使い週末だけ起業をすることから始めてみるのも一つの手段です。
会社を辞めて事業を起こしたというようなかっこいいことは言えないかもしれませんが、リスクを軽減して戦略的に事業を始められる合理的な方法とも言えるでしょう。
まずは週末のあいている時間から始めることができないかどうかという視点を持つことが、成功に導かれる重要なポイントの要素ともなります。
とにかくお金を使わないようにすること
そして二つ目にとにかくお金を使わないようにすることです。
事業をスタートさせるためには何らかの形でお金を作ることにもなるでしょう。
自己資金を貯めたり金融機関から借り入れをする、投資家から出資を受けるなど様々な調達手段がありますが、どの方法にも共通して言えることは、開業の初日から大金を扱わなければならないということです。
日常生活において、多くの人が少しでもお金を切りつめたいと思っていることでしょう。
しかし開業して100万円単位のお金が自由に使える状況となると、1000円ぐらいなら大したことがないだろうと浪費してしまう起業家が非常に多く見られます。
一生懸命自分が働いて貯めたお金、また人から借りたお金を湯水のように使ってしまう人が、実はかなり多く見られるのです。
浪費は毎晩飲み歩いたりというだけではなく、買わなくても良いものを購入する、派手な事務所を構える、従業員を一気に雇うなど様々です。
これらは一見必要なものに思えるかもしれませんが、よく考えてみると場合によっては必要なわけではないものにお金を使っている可能性も十分に考えられます。
このような状況では、大抵すぐに失敗に繋がってしまうことでしょう。
事業を成長させたいという思いからこれらは来るのです。
企業という言葉にかっこいいと思う人にありがちな行動であり、真実としては地味で泥臭いものと思っておいた方が良いのです。
人件費や事務所の賃料などについては、重い固定費としてのしかかってきます。
また先輩の起業家にそそのかされてコンサルティング料金を支払ってしまう人もいることでしょう。
パソコンやプリンター、会計ソフトなどは必要となる設備かもしれませんが、それ以外の継続的にお金がかかる固定費は出来る限り小さくしたいものです。
まとめ
その中でも人間にかかる固定費、つまり人件費は特に重くのしかかり、一度発生させると削るのはかなり難しいです。
必要不可欠なものであれば仕方がないかもしれませんが、社員を雇う代わりに必要な時だけ単発で働いてくれる人を見つけたり、月額で外注契約を結ぶのではなく、作業に応じその都度費用を支払うスタイルにした方が、費用を安く抑えられる可能性も考えられます。
究極の商売は、固定費がかからないということを覚えておきましょう。
最終更新日 2025年7月7日