会社の方向性を明確に示す必要がある
会社経営はその名の通り、企業組織を動かして運営を行い、存続させることがポイントとなります。
組織は従業員で構成されているので、それを上手く動かすのがトップの仕事です。
しかし、方向性が曖昧だと目指す目的が分かりませんし、何より説得力を持って人を動かすのが難しいです。
つまりまずは何をどう目指すかを明確にした上で、従業員に方向性を示す必要があるわけです。
基本的には事業を軌道に乗せて、上手に舵取りをしながら少しでも長く走り続けることが必要です。
最初のハードルはやはり軌道に乗せることで、ここに大きく躓きがちなポイントがあります。
どうやってビジネスのペースを獲得するか、これは企業の数だけノウハウが存在しますから、逆に決め手となる絶対的な答えはないです。
ただ、事業の黒字化を目指すのはどの企業にも共通する基本で、最初の目標になり得ます。
最終的な目標は勿論利益の拡大ですが、そもそも会社を黒字にできなければ経営を上手く舵取りするのは困難です。
支出を減らしつつ収入を増やす、この基本的な部分が常に守るポイントになるでしょう。
当然ながら、設立当初はイニシャルコストが発生するので、直ぐに黒字化できなくても大丈夫です。
ところが、黒字化が長引くと資金が減り続けますから、なるべく早く赤字から黒字にすることが肝心です。
会社経営の基本的な心構え
また、組織を動かすトップは常に冷静で、従業員に不安を与えないことが求められます。
自分の乗る船が何処へ向かうのか分からなければ、誰も乗りたがりませんから、乗りたくなるような船にして動かす必要があります。
この乗りたいとは人によりますが、例えば経営が順調で毎月必ず給料が出る、これは誰にとっても重要な基本です。
更に、会社に魅力があって自然と働きたくなる、そういう組織構造や雰囲気もまた大事です。
利益を目的とした組織の運営は実にシンプルで、お金があり続ければ存続は可能ですし、お金に致命的な不足が出てしまえば、あっという間に破綻します。
ビジネスは綱渡りのようなもので、足を踏み外さないよう慎重に前に進み続けることが不可欠です。
しかも、他の企業との競争でもありますから、立ち止まったり慎重にゆっくりと進み過ぎるのは不可能です。
慎重さを保ちつつ周りを見ながら自らの歩みを進める、これが会社経営における心構えの基本的な基本です。
企業は利益を追求する組織ですが、必ずしも利益一辺倒ではないです。
勿論、収支が黒字でなければ組織は破綻してしまうので、黒字を出し続けることは前提です。
それでも、利益ばかりを重視し過ぎると綻び始め、やがてビジネスが上手く回らなくなるでしょう。
その理由はとても簡単で、顧客にとって必要のないものまで売りつけられると、社会に企業のネガティブな印象が与えられるからです。
加えて、行き過ぎた利益追求の手は従業員にまで及び、無理に働かせたり給料を減らす事態にもなります。
いわゆるブラックは経営の危険信号で、会社が危機に瀕していることを意味します。
利益を追求しつつも無理は禁物
従業員の状態が健全でなければ、従業員が組織作る企業もまた、健全な状態ではないことを表すでしょう。
仕事を辞めたい、これ以上続けるのは無理という声が聞こえてくる企業は、内部で崩壊し始めているものです。
それは何処かに無理がある証拠ですから、この段階で組織のあり方を見直さなければ、崩壊して倒産に至るのは時間の問題です。
これは従業員が健康であり続ける意味でもあるので、労働環境そのものの見直しもまた欠かせないです。
残業ばかりで休みもなく給料が少ない企業は、身体のいたるところに問題が生じている状態で、無理をしながら綱渡りをしている状況です。
一度バランスを崩すと非常に危ないですし、立て直す間もなく転倒する恐れもあるでしょう。
綱から落ちてしまえば終わりなのが会社ですから、落ちないように安全重視で組織を運営するのが基本原則となります。
従業員をコマのように使い、代わりならいくらでもいると考える経営者は、自信過剰で足元を見ていないイメージです。
速く走れば落ちずに済むと考えているともいえますが、いずれにしても企業という身体を動かす従業員にとってたまったものではないです。
真に理想的なのは、一部の従業員が疲れても他の従業員が補ったり、代わりになる余裕のある企業像です。
この為、無駄を減らして事業に集中したり余裕を生み出す、こういう組織作りや運用が成功の鍵を握ります。
利益をばかりを追い求めて無理をしてしまえば、遠からずガタが生じてしまいますから、利益を追求するにも無理は禁物です。
頑張れば何とかなるという精神論や、見切り発車は組織崩壊や破綻の引き金なので、足元を確認しながらより確実に前に進めるペースで歩めるのが正解です。
最終更新日 2025年7月7日